東京泌尿器科医会

≪腎細胞癌≫

• 男＞女、40才以上＞40才未満
• 尿の出はじめから終わりまで全部が血尿、血のかたまりのようなものが出ることもある
• 血尿だけで他の症状はない場合が多い(無症候性血尿)
• 左または右の横腹が痛い(鈍痛が多い)、横腹がはれている；これらの症状は少ない

≪腎盂尿管癌≫

• 男＞女、40才以上＞40才未満
• 腎盂癌＞尿管癌＞腎盂＋尿管癌＞腎盂＋尿管＋膀胱癌
• 尿の出はじめから終わりまで全部が血尿、血のかたまりのようなものが出ることもある
• 左または右の横腹から下腹部が痛い(鈍痛～強い痛み)
• 血尿だけで他に症状が無い場合もかなり多い

≪ウイルムス腫瘍≫

• 左または右の横腹がはれる。または硬い腫瘤(かたまり)を触れる
• 左または右の横腹に痛み、圧迫感、不快感などがある
• 原因不明の熱が出ることもある、血尿が出ることもある
• 20才以下である(主として小児の悪性腫瘍)

≪腎血管筋脂肪腫≫

• 男≦女、30才以上＞30才未満
• 腹部の超音波検査やCT検査で偶然発見(95％以上)される良性腫瘍

≪急性腎盂腎炎≫

• 高熱が出たりある程度下がったりする、寒気がする
• 左または右の横腹が痛いことが多い
• 尿がにごっている

こともある

• 何回も尿に行きたくなる(頻尿)
• 排尿の終わり頃から痛い(排尿終末時痛)
• 尿に血が出る

≪膿腎症≫

• 高熱が出つづける、時に寒気がする、左または右の横腹から背中(腰)にかけて痛い
• 尿がにごっている、時に尿に血が出る、左または右の横腹がはれて(赤くなって)、たたくと痛い

≪腎周囲炎≫

• 高熱が出つづける、時に寒気がする
• 左または右の横腹がはれて、赤くなって痛い、またはたたくと(さわると)痛い

≪腎膿瘍≫

• 高熱が出る、時々原因不明の高熱が出る、左または右の横腹が痛い、たたくと痛い
• 時に尿がにごる、時に血尿が出る

≪腎周囲膿瘍≫

• 高熱が出る、時に原因不明の高熱が出る、左または右の横腹が痛い、たたくと痛い
• 左または右の横腹がはれる、はれて赤くなる

≪慢性腎盂腎炎≫

• 時に左または右の横腹に鈍痛、重圧感、圧迫感、不快感などがある
• 時に尿がにごる、時に微熱が出る、無症状もかなり多い

≪腎膀胱結核≫

• 米のとぎ汁のようににごった尿が出る、にごった尿に血が混ざることもある
• 尿が近い、尿の回数が多い(頻尿)、尿をするとき終わり頃に痛い、尿をしたあとすっきりしない
• 微熱が出る、熱はないこともある、左または右の横腹が痛い、圧迫感がある

≪腎結石≫

• 左または右の横腹に軽い痛みがある、尿に血がまざることもある、無症状の事が多い

≪遊走腎≫

• 女＞男、やせた女性に多い
• 長時間歩いたり立っていたりすると疲れやすいまたは右の横腹が痛い
• 横腹または腰の痛みは横になると軽くなる、なおる、特に疲れた時に血尿が出ることもある

≪ナットクラッカー症候群≫

• 尿に血がまざる、血尿が出た、左の横腹の痛みと血尿が出た

≪腎動静脈瘻≫

• 尿に多量の血がまざっているまたはかなりひどい血尿と血のかたまりが出た
• 左または右の横腹または腰の痛みと血尿が出た

≪腎動脈瘤破裂、腎静脈瘤破裂≫

• 左または右の横腹または腰の激しい痛みがある、ショック状態になることも多い

≪馬蹄腎≫

• 背伸びをしたときや背をかがめた時に左または右の横腹や腰(背中)が痛い
• 左または右の横腹あるいは腰の痛みがある、無症状のこともある

≪腎盂尿管移行部狭窄≫

• 左または右の横腹または腰(背中)の痛み、重苦しい感じ、圧迫感がある
• 左または右の横腹、おなかがはれている(子供の場合)、尿に血が出たまたは血が出たことがある
• 無症状で偶然腹部の検査で発見されることも多い

≪骨盤腎≫

• 腰または骨盤の後の方の痛みと尿に血がまざることもある
• 無症状、検査で発見されることが多い

≪大静脈後尿管≫

• 右の横腹や腰(背中)の痛みやはれてる感じ、尿に血がまじることなどがある
• 無症状、検査で発見されることが多い

≪孤立性または多発性巨大腎嚢胞≫

• 左または右の横腹がはれていて痛み、圧迫感、重苦しい感じなどがある、血尿がでることもある

≪末期嚢胞腎≫

• これまで多かった尿の量が少なくなってきた
• 左または右または両方の横腹、腰(背中)が痛く、食欲不振、倦怠感、疲れ易かったりする

≪無尿または乏尿≫

• 尿の回数と量が非常に少ない、尿が出なくて、したくもない
• 倦怠感、疲労感、食欲不振、吐気がする、むくんでいる、めまいがする、頭痛、頭がボーっとする、息苦しい、胸が苦しいなどの症状がある

≪急性腎不全≫

• ここ数日尿の回数が少なく、出る量も非常に少なくなった、尿が出ない尿をしたくもない
• 倦怠感、疲労感、食欲不振、吐気がする、むくんでいる、めまいがする、頭痛、頭がボーっとする、息苦しい、胸が苦しいなどの症状が出てきた

≪尿閉≫

• 尿がしたいのに尿が出ない、下腹がはれているまたはふくれている、とにかく苦しい、脂汗が出るほど苦しい
• 以前から尿の出にくい傾向があった

≪腎外傷≫

• 交通事故、ケンカなどでお腹、腰、背中、横腹などを打撲したまたは高所から転落した
• 気を失うまたは意識がはっきりせず、よく覚えていないこともある
• 尿に血が出た、血のかたまりが出た、左または右の横腹、腹部、腰、背中などが痛い

≪胃癌の腎・尿管浸潤≫

• 胃癌の手術を受けてから2年以内である､胃癌の手術を受けたあと左の横腹､腰(背中)が痛い
• 胃癌の手術を受けたあと左の横腹次いで右の横腹(腰、背中)も痛くなり尿の出る量が少なくなった、胃癌の手術を受けたあと尿に血が出る(出た)こともある

≪尿管結石≫

• 急に左または右の横腹が痛くなった(激痛～鈍痛)
• 尿に血がまざったと共に左または右の横腹または下腹または腰(背中)が痛い(痛かった)

≪尿管結核≫

　⇒　≪腎膀胱結核≫に同じ

≪尿管膀胱移行部狭窄≫

　⇒　≪腎盂尿管移行部狭窄≫に同じ

≪膀胱尿管逆流現象≫

• 尿がたまっている時に左または右の横腹、腰(背中)、下腹などに痛みがある(あった)
• 原因不明の発熱があった、無症状のことも多い

≪尿管腟瘻≫

• 女性である
• 子宮または卵巣または大腸の開腹手術をしたあとで腟から尿が出るようになった

≪尿管腟開口≫

• 小児の頃から腟がいつも湿っているまたは尿が腟から出る

≪膀胱腫瘍(癌)≫

• 尿の出はじめから出終わりまで血尿(血のまざった尿)だった
• 尿に血が出て(時に)尿の出が悪い(尿が出なくなった)、下腹が痛い(はっている)

≪大腸癌膀胱浸潤≫

• 尿に血がまざって便にも血がまざる、尿の出はじめから出終わりまで血尿だった
• 尿に血が出たり、にごったり、便のようなにおいがしたりして、また尿が近かったり、尿の時痛かったりする

≪子宮卵巣癌の膀胱浸潤≫

• 女性である
• 尿に血が出て(まざって)、腟からも血や尿が出る、下腹から腰(骨盤の後の方)にかけて痛い

≪クローン病の膀胱浸潤≫

　⇒　≪大腸癌の膀胱浸潤≫と同じ

≪尿膜管腫瘍≫

• 尿に血がまざる(血尿)と同時におへそから血が出ることもある
• 尿に血がまざる(血尿)と同時におへその周りまたは下の方が赤くなって痛いはれている

≪膀胱腟瘻≫

　⇒　「尿管腟瘻」と同じ

• 膀胱の開腹手術をしたあとで腟から尿が出るようになった

≪膀胱直腸瘻≫

• 膀胱や子宮・卵巣、大腸などの手術をした後で、尿がにごったり、血が出たり、膀胱炎がなおらなかったりするようになった
• 膀胱や子宮・卵巣、大腸などの手術をした後で、便のにおいのする尿が出て、便に尿が出る、または下痢をするようになった

≪急性(細菌性)膀胱炎≫

• 尿が近い(回数が多い)、尿の出終わりから出たあとにかけて痛い、尿の出た後まだ尿が残っているような感じがしたり不快感があったりする、尿の終わりに血が出る(ティッシュに血が着く)こともある

≪急性アレルギー性膀胱炎≫

• 尿の出はじめから終わりまで血尿(尿に血や血のかたまりがまざる)が出て、尿が近く(回数が多く)、尿の終わりから出たあとにかけて痛い

≪急性放射線性膀胱炎≫

• 放射線治療中または治療終了後１ヶ月未満のときに尿が近い(回数が多い)、尿に血が出る、尿の終わりごろから終わった後にかけて痛いなどの症状がある

≪神経性頻尿≫

• 尿が近い(回数が多い)、特に朝方の方が夕方よりも尿が近い、ストレス、過労、睡眠不足などが原因(誘因)になることが多い

≪過活動膀胱≫

• 尿がしたくなったら我慢が出来ない感覚(尿意切迫感)とこれに伴った頻尿、日中も夜間も尿の回数が多い、トイレが間に合わなくて尿をもらしてしまうことも多い(切迫性尿失禁)
• 脳や脊髄に障害、精神神経科の病気なし、膀胱炎などなし、残尿(尿をしたあとに残っている尿)も少ないことが条件

≪慢性無菌性膀胱炎≫

• 下腹や膀胱のあたりに不快感がある
• 尿の終わりから終わったあとにかけて不快感や尿が残っているような感じがする、また、これに加えて尿が近かったり(回数が多い)、尿の終わりから終わった後にかけて痛いこともある

≪慢性細菌性膀胱炎≫

• 時に尿がにごることがある
• 時々尿が近くなったり、尿の終わったあと残っている感じや不快感やたまに尿の終わりごろに痛かったり、血が出る(ティッシュに血が着く)ことがある

≪慢性放射線性膀胱炎≫

• 放射線治療後１年以上たってから時に尿に血が出たり、尿が近く(回数が多く)なったり、尿の終わりから終わった後にかけて痛かったりする(ことがある)
• 放射線治療後１年以上たってから時にひどい血尿が出る(なかなか血尿が止まりにくい)こともある

≪膀胱上皮内癌(CIS)≫

• 時に尿の終わりから終わった後にかけて痛かったり、不快感があったり、尿が近く(回数が多く)なったりするが、いずれもひどいものではないが、希にひどいものもある、無症状もある

≪神経因性膀胱≫

• 脳梗塞や脳出血などをこれまでにわずらったことがあり、その後尿が出にくくなった
• 交通事故その他の原因で脊椎に障害があり、歩行困難その他の身体に何らかの障害があり、その障害と同時または以後に尿が出にくくなった
• 歩行障害や身体のどこかに麻痺があり、尿が出にくいまたは尿が非常に近い(回数が多い)、または尿が漏れるといった症状がある、また自力では尿を出せない(出ない)ことも多い

≪膀胱結石≫

• 尿をしている途中で尿が止まってしまい、しばらくして尿をするとまた尿が出る
• 下腹部や膀胱の辺りに不快感や何となく変な感じがあり、この不快感は強くなったり、弱くなったり、消えたりする、また膀胱炎を合併することも多い

≪膀胱憩室≫

• 尿をし終わった後そんなに時間がたっていないのにかなり多い量の尿が出る
• 尿が２回に分かれて出る

≪真性尿失禁≫

• １日中つねに尿が少しずつもれている

≪膀胱異物、尿道異物≫

　⇒　省略

≪腹圧性尿失禁≫

• 女性に多く、くしゃみ、せき、なわとび、階段をおりたり、重いものを持ち上げたり、高い所から飛び降りたりした時に尿がもれる

≪切迫性尿失禁≫

• 尿がしたくなったらがまんが出来ない感覚があり、尿が近すぎて(回数が多すぎて)トイレが間に合わなくてもらしてしまう。≪過活動膀胱≫の項参照

≪尿道腫瘍≫

• 尿の出始めに血が出る、終わり頃は普通の尿に近くなる、尿が出にくいことや痛い時がある

≪尿道カルンクルス(良性腫瘍)≫

• 女性で尿が出にくく尿道の出口辺りに何となく変な感じがあり、尿道の出口を見ると赤いものがあったり、ティッシュに血が着いたり、下着に血が着いたりする、無症状も多い

≪尿道脱≫

• 女性で尿が出にくく、または尿がもれて尿道の出口全体がはれている

≪尿道結石≫

• 急に尿が出にくくなった、または出なくなって痛い、血が出たりする

≪(急性)淋菌性尿道炎≫

• 男性で尿の出ている時が痛い、尿道から膿が出る、１日～２週間以内に病気をうつされるような相手とセックスをした

≪(急性)クラミジア性尿道炎≫

• 男性で尿をする時尿道にそれ程ひどくはないが痛みがある、または尿道がかゆいような感じがする、尿道から膿が出ることもある、あるいは全く症状がないこともある、３週間以内に病気をうつされるような相手とセックスをした

≪(急性)細菌性尿道炎≫

• 男性で尿の出はじめから出終わりまで尿道に痛み、またはかゆい感じ、または何となく変な感じがする、または尿道から膿が出ることもある、または下着が汚れている(いた)、２週間以内に病気をうつされそうな相手とセックスした

≪淋菌性頚管腟炎≫

• 女性でおりものが多い、または臭う、または変な色になった、または下着が汚れる、または変な色が着いている(いた)、また下腹部が痛い、陰部がかゆい、痛いこともある、無症状もある、４週間以内にまたは時期不明で病気をうつされそうな相手とセックスしたことがある(あった)

≪クラミジア性頚管腟炎≫

　⇒　≪淋菌性頚管腟炎≫に同じ

≪淋菌性咽頭炎≫

• 病気をうつされそうな人、不特定多数も含むと２週間以内にオラールセックスをした(したことがある)、のどが痛い、のどが痛くて希に声が変になった

≪尿道下裂≫

• 男性である
• 子供の頃から尿の出口が陰茎先端ではなく根元の方に開いている、または立って尿をすると尿が飛び散る

≪尿道上裂≫

　⇒　省略

≪尿道狭窄≫

• 男性である、淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎、その他の尿道炎になった事があるまたは腎臓や膀胱の結核になったことがある、または交通事故やケガ、外傷などで尿に血がまざったり(血尿)、尿道から膿が出たりした事があり、尿の出が悪く、勢いが弱くなった
• 男性である、病気やケガで入院したときまたは泌尿器科やその他の科で尿道にクダ(カテーテル)を入れたり、尿道からの内視鏡やその他のものを入れる検査や処置、治療を行ったことがあり、尿の出が悪く、勢いが弱くなった

≪尿道損傷(外傷)≫

• 野球のボールがぶつかった、または蹴られた、その他何かの原因でまた(股間)を強く打った(打たれた)後、尿道から血が出た、股間が青紫にはれて非常に痛い、尿の出が悪い
• 高い所から木や石、イスなどにまたがるような格好でおちてまた(股間)を強くぶつけた、尿道から血が出た、股間が青紫にはれて非常に痛い、尿の出が悪い、または出ない

≪陰茎癌≫

• 陰茎の先の方またはみぞの所に出来物が出来た、痛くないまたは軽い痛みがある

≪尖圭コンジローム≫

• 男性；陰茎の先の方または全体、時に陰嚢や肛門周囲にイボのような出来物が出来た、段々大きく広がって来た、痛みはない、２～３ヶ月前に病気をうつされそうな相手とセックスをした
• 女性；陰部または腟の周り、または腟の内、または肛門周囲にイボのような出来物が出来た、段々大きく広がって来た、痛みはない、２～３ヶ月以前に病気をうつされそうな相手とセックスをした

≪陰茎ヘルペス(単純性疱疹)≫

• 男性、陰茎の皮の所、または陰茎の先の方に小さな水泡のようなのもが出来た(数個または数ヶ所)
• ピリピリするような痛みがある、または痛みはないがシャワーでお湯または水をかけたときにしみる、初回は非常に痛いことが多い、２週間以内に病気をうつされそうな相手とセックスをした
• 以前にもこのような水泡のようなものが出来た事がある

≪会陰部ヘルペス(単純疱疹)≫

• 女性、腟の周り、または陰部に小さな水泡のようなものが出来た(数個または数ヶ所)
• ピリピリと痛く、あるいはシャワーでお湯や水をかけたときにしみる、はじめて出来た時(初回)は非常に痛いことが多い
• ２週間以内に病気をうつされそうな相手とセックスした
• 以前にもこのような水泡のようなものが出来た事がある

≪梅毒初期硬結≫

• 男性；陰茎または陰茎の先の方に硬いしこりが出来た、痛みは無い、２～４週間前に病気をうつされるような相手とセックスをした
• 女性；腟の周りまたは陰部に硬いしこりが出来た、痛みはない、２～４週間前に病気をうつされるような相手とセックスをした

下記の疾患(病気)は希にしかみられない(数が少ない)、無症状、殆ど症状がないものなので省略致します。

≪第４性病　エスチオメーヌ≫ 　⇒　省略	≪エイズ≫ 　⇒　省略	≪軟性下疳≫ 　⇒　省略
≪陰茎折傷≫ 　⇒　省略	≪各種包茎≫ 　⇒　省略	≪持続性陰茎勃起≫ 　⇒　省略

≪亀頭包皮炎≫

• 陰茎の先に方の皮のある所や皮のない所がかゆくまたは痛がゆくて、赤くはれたり、ただれたりしている、または皮の部分が大きくはれて痛いこともある

≪亀頭炎、包皮炎≫

　⇒　≪亀頭包皮炎≫に同じ

≪会陰部炎≫

• 腟の周りや近くがかゆくまたは痛がゆくまたは痛くて赤くただれている、または赤くはれている
• おりものが多い、変なにおいがする、色が変わった、または下着が汚れる、下着がにおう

≪形成性陰茎硬化症≫

• 陰茎の皮膚の下にしこりがあり、勃起した時に痛いこともある

≪前立腺癌≫

• 男性で５５才以上が多い、早期は無症状が多い、血液検査でマーカー(PSA)が高いといわれた
• 尿の出が少し悪い、または尿の出は悪くない、腰や足が痛く、整形外科やその他の科(ところ)で６ヶ月以上治療を受けているがかえって悪くなった(進行したもの)

≪前立腺肥大症≫

• 男性　５５才以上が多い
  →尿が出にくい、または尿の勢いが悪くなった、または尿をした後すっきりしないで尿がまだ残っているような感じがする
• 男性　６５才以上が多い(進行したもの)
  →尿が出にくくて苦痛あり、または尿がチョロチョロまたはポタポタとしかでない、またはいつも尿がたまっているような感じがして時に知らないうちに尿が漏れている、または尿が近い(回数が多い)

≪膀胱頸部硬化症≫

　⇒　≪前立腺肥大症≫に同じ

≪先天的膀胱頸部硬化症≫

• 男性、子供の頃から尿が出にくい、尿の勢いが悪い、尿をした後まだ残っている感じがする

≪急性前立腺炎≫

• 男性　３８℃以上の熱が出て陰嚢と肛門の間がはれて痛い、尿が出難い
• 尿がにごっていることが多い

≪慢性前立腺炎≫

• 男性
• 陰嚢(ふくろ)と肛門の間あたりを中心に不快感やいやな感じがある
• 下腹や陰茎の付け根のあたりを中心に不快感、いやな感じがある
• 飲酒後、疲れた時、睡眠不足の時などに尿がやや出にくくなったり、または近く(回数が多く)なったり、または尿の時何となくいやな感じがある(あった)

≪血精液症≫

• 精液に血がまじる

≪男性不妊症、乏精子症、無精子症≫

• 子供を作ろうとして３年以上になるが子供が出来ない、パートナーは検査をしたが正常と言われた、精液の検査を行った所、精子の数が少ない、または精子が無いと診断された

≪精嚢腺炎、精管(膨大部)炎、射精管炎≫

• 精液に血がまざる、または精液が変な色だ(だった)または射精する時痛みがあった(ある)

≪陰嚢水腫または睾丸水瘤、精系水瘤(水腫)≫

• 左または右または両方の睾丸の辺りがはれて来た、痛みはないまたはごく軽い

≪停留睾丸≫

• 左または右または両側の睾丸が陰嚢(ふくろ)の中にない、またはふくろより上の方にある

≪睾丸回転症≫

• 左または右の睾丸が急に激しく痛くなった、また睾丸がはれている
• 痛い方の睾丸がやや上の方に引き上げられている(またはよくわからない)
• 少し熱がある、または熱はない

≪睾丸外傷(破裂)≫

• 蹴られたり、事故、野球のボールがあたるなどして睾丸が強い打撃を受けたあと睾丸がはれて、陰嚢の色が赤黒くまたは青黒く激しく痛い

≪睾丸血栓症≫

• 左または右の睾丸が突然激しく痛くなった、少し熱がある、または熱はない

≪睾丸炎≫

• 左または右または両方の睾丸がはれて痛い、おたふくかぜをひいた(ひいていた)、両方の場合は男性不妊症の原因となることがある

≪睾丸腫瘍≫

• 若い人または子供に多い、左または右の睾丸がはれている(はれた)、痛みがある、またはない、セミノーマ以外は血液検査で診断できることが多い、６０才以下がほとんどである

≪睾丸悪性リンパ腫または睾丸セミノーマ≫

• 左または右の睾丸がはれている(はれた)、痛みがある、またはない
• ６０才以上である

≪急性副睾丸炎≫

• 左または右の睾丸あたりが非常に痛く、はれて、高熱が出た(出ている)、さわると痛い

≪慢性副睾丸炎≫

• 左または右の睾丸辺りに硬いしこりのようなものをふれる
• おさえると痛いまたはそれ程痛くはない

≪精液瘤≫

　⇒　「睾丸水瘤」に同じ、小型のものが多い、内容は精液です

≪副睾丸結核≫

　⇒　「慢性副睾丸炎」に同じ、肺や腎臓や脊髄などの結核を合併していることが多い

≪精系静脈瘤≫

• 左の睾丸のあたりが痛い、睾丸の上の方または横の方がはれている、かたくはない
• 殆どは左側である、右側の場合は腎臓のエコーやCTなどの検査が必要

≪尿毒症≫

• 尿が出ない、またはほとんど出ない
• 食欲がない、体がだるい、吐気がする、または吐く、頭がボーっとする、または頭が痛い
• めまいがする、または起き上がれない、急性や慢性腎不全から移行して来ることが多い、血液透析を必要とすることが多い

≪水腎症・水尿管症≫

• 左または右、希に両方の尿管結石が原因となることが多い、腎臓の尿のたまる所(腎盂や腎杯)や尿管に尿がたまって腎臓がはれて大きくなったり、尿管ははれて太くなる(軽度～高度)
• 腎盂尿管癌、腎盂尿管移行部狭窄、大動脈後尿管、尿閉、胃癌の腎･尿管浸潤、尿管膀胱移行部狭窄、神経因性膀胱、高度の尿道狭窄、前立腺癌の尿管浸潤、高度の前立腺肥大症、高度の膀胱頸部硬化症などが原因となることもある
• 症状は左または右の横腹から下腹や腰などの痛み(高度～軽度)、圧迫感、違和感などが多く、少ないが両側の場合もある
• その他の症状としては上記左尿管結石以外の疾患(病気)の症状です

≪尿崩症、下垂体性多尿症≫

• 尿が出すぎて困る、１日にやかん何杯もの尿が出る、体がだるい、疲れる

≪副腎腫瘍≫ 　⇒　省略	≪後腹膜腫瘍≫ 　⇒　省略	≪膀胱後腔腫瘍≫ 　⇒　省略
≪後腹膜線維症≫ 　⇒　省略	≪腎臓内科の疾患≫ 　⇒　省略	≪インポテンツ≫ 　⇒　省略