手術から5年が経過しても尿漏れが続いておられるとのこととで、悩んでおられることと思います。術後の尿漏れに対する「骨盤底筋体操」の有効性は確立されているものの、既に取り組まれていると想定され、また手術から時間がかなり経過していることから、更なる「骨盤底筋体操」などの保存的な取り組みで劇的に改善することはやや難しいのかもしれません。また「薬物療法」の組み合わせも複数試しているものの有効でないとのこととで、他の方法として「尿道括約筋圧迫器具(PCD)」、または「人工尿道括約筋埋込術(AUS)」などの方法も選択できる可能性があります。尿道括約筋圧迫器具は比較的簡便に開始することができますが、陰茎の外から尿道を圧迫する器具の為、自由に取引ができる利点があります。人工尿道括約筋埋込術はより確実な治療となりますが、人工尿道括約筋(カフ)を手術で体内に埋め込む必要があり、手術可能な施設や適応(患者さんの条件)があります。一度担当の先生と相談頂けたらと思います。